映画『クライム&ダイヤモンド』を観る

殺し屋に狙われた詐欺師が、土壇場で自らの体験を話すことで
ピンチから脱しようとするお話。(ネタバレあり)
回想シーンがある映画は多いけれど、回想シーンが
話し手の現在の状況と最終的にリンクする形はいままで
ぼくが見た中ではなかったように思う。
最も異質なのは、この映画をコメディにさせている、
映画好きの殺し屋の存在だ。
この人は自分の任務そっちのけで、「映画になりそうかどうか」
の話に興じている。
映画には「ラブロマンス」と「派手な撃ち合い」が必要不可欠であると
信じている類の人だ。
起承転結でいうと、転の部分ですね。
この殺し屋は自分で転にかかわっていっちゃうんですね。
ストーリーが工夫とアイデアに富んでいて、凝っている佳作だった。