映画『スーパーサイズ・ミー』を観る

マクドナルドの商品だけを1日3食食べて1か月を過ごす
という、監督自らが被験者となったドキュメンタリー映画
途中、通常サイズの二倍の量がある「スーパーサイズ」を
監督が食べているシーンで、爆笑しながら、
同時に気分が悪くなった。
人が食べているのを見て具合が悪くなったのは、
友人が朝から吉野家の丼を4杯食べるのを見たとき以来、
ぼく史上2度目の出来事であった。
友人ふたりから勧められて観てみたが、聞いていたより
社会派な内容だった。マイケル・ムーア監督の作品を
連想させるような手法も見られた。
高脂肪の食物がいかに体に悪いかということは、
劇中での被験者の具合の悪さを見てよくわかるのだが、
興味深かったのは、自然食の学校給食で生徒に集中力が生まれる
というくだりだった。
個人的にここのところをもうちょっと深く知りたかった。
あと、マック製品の成分表のくだりがあるが、
他の食べ物と比べてマック製品はどう違うのかをもっと知りたかった。
それに、どの成分が太ることと直結しているのかということもそうだ。
「糖分」「脂質」「炭水化物」これらが太る成分として
取り上げられているのだが、体に定着しやすい成分としにくい成分が、
この中にもあるんじゃないかと思う。
実はどの成分によって太るのか、まだよくわかっていないところがある。
同じ脂質でも「牛の脂では太るが、豚の脂では太らない」とか
「動物性の油は太るが、植物性の油は太らない」とも聞いたことがある。
どの成分が主となって太っているのかによって、
太る質が違うのではないかと個人的には思っている。
このへんのところが解明されると、食物の害と益がはっきりして
もっと健康な食生活が送れると思うのだが。
「過ぎたるはなほ及ばざるが如し」とはよく言ったもので、
どんな食べ物でも過ぎると害になるのは常識の中の常識なので、
ぼくらのような一消費者は、そういうことを知った上で見極めて、
自分の身を守るようにするしかない。