本当にマイナスか 

あきらめる、妥協する
これらの言葉を使うときは、だいたいマイナスイメージだ。
でもそれって本当かと思う。
「別の方法にする」「よりよい方法にする」
と言い換えれば、プラスイメージになる。
人間は言葉で考えるので、自分がやろうとすることについて
「あきらめるか」「妥協するか」と言葉で考え、
それはいけないと考えてしまい、悩む。
ところが、同じ選択を取るにしても
さっきのように別の言葉で考えたら、
けっこう悩まずに決断を下せることも多いのではないか。
実は言葉で勝手にマイナスイメージを抱いているだけで、
他人からみればけっこうましな選択であることもある。
日々、無数のことであきらめたり、妥協したりしている。
それにいちいちかかずらっていると疲れるだけだろう。
ぼくらはこれまで構築されてきた社会常識や行動規範に
無意識のうちに縛られている。真面目な人ほど、そうした縛りが
窮屈になり、身動きが取れなくなって悩んでしまう。
物事は考えようによってはどうにでも受け取れる。
ぼくらが思い悩むことのほとんどはどうでもいいことなのだ。
「こうでなければならないということは一つもない」
ぼくがモットーにしている言葉の一つである。