郵政民営化議論に思う

郵政民営化法案が佳境に入ってきた。
もう何年も前から公社にするだの、民営化するだのしないだのと
議論を続けてきた。
郵政民営化法案の本当の狙いは、郵貯簡保で集められた、350兆円
というお金を民間に流すことだ。
これによって投資が活発になり、経済が発展する。
小泉首相はこれをやりたいんです。
この350兆円というお金は、昔は財投で道路や橋をつくるのに
使われてきた。財投は今ではもう違う制度になったが、依然として
350兆円で国債を買ったりしており、制度的にはあまり変わってない。
でも、これだけの巨額の資金が企業の投資に使われたらすごいことです。
なのに、反対派の国会議員たちは、
「郵便局が廃止になる」という、国民感情に訴えやすい議論に
矮小化しているのが現状だ。
政治家の先生たちが市場経済について考えていないわけがない。
ずるいなって思いますね。
相手の有利なところでは戦わず、自分の有利な論理で戦う。
当然といえば当然だけど、本当に国民のためを考えてるのは
どっちかなと思う。
長年議論してやっとここまでたどりついたのだから、
解散などと言わず、決着させてもらいたい。