渋ちんの名古屋気質 

名古屋と言えば、名古屋嬢
変換ミスではない。シャチホコの話ではない。
今、ゴージャスないでたちとライフスタイルで注目されている
名古屋の若い女性のことを名古屋嬢というのである。
とはいえ、名古屋の結婚式の派手さは別として、
堅実な県民性もよく知られている。
有名なのが、名古屋のモーニング。
朝、喫茶店でコーヒーをたのむと、パンやおにぎり、ピーナッツ
などがついてくるのである。
今回の名古屋紀行の中でもモーニングを食べたが、このときは
パン(四種類)とゆでたまご、バナナが食べ放題であった。
名古屋人はモーニングに何もついてこない店には
「そんなものはいきゃーせん」と言うとか言わないとか聞いている。
また、駐車場も首都圏とはちょっと違う。
駐車場の看板を見てみると、10分80円とある。
1時間480円。私の住む東京都の市部では15分100円だから、
1時間にしてみるとちょっと割高なのだが、細切れにすることで、
安いという印象を与えている。
また、タクシーは止まる場所のかなり手前でメーターを止める。
私は今回一度だけタクシーを利用したのだが、
「えッ! こんなところでメーター止めてええのん?」
とこちらが心配するぐらい早い。
東京なら間違いなくメーターはもう一回転していたはずだ。
「止める直前にメーターを止めるようなタクシーには乗りゃーせん」
というらしいということを、聞いたような聞かなかったような気がする。
かように名古屋の人々は渋ちんなのだ。
仕事で名古屋の会社に行ってもお茶一つ出てこないという。
東京は見栄の張り合い合戦だけど、ことほど左様に違うのかと
私は小倉サンドというものがあることを知ったとき以上に驚いたのだった。