不動産査定というお仕事

地元の友人がやってきたので、飲みながらその彼が
生業としている不動産査定というお仕事について詳しく聞いた。
融資を必要とする人(債務者:A)と融資をする人(債権者:B)
それに担保を提供する人(担保提供者:C)の間に入り、
融資の仲介をする仕事だという。
彼の報酬は、例えばA→Bに1000万円の融資がおりたとすると、
手数料として5%を、Aから受け取るという。
1000万円の5%、つまり50万円だ。
融資を受ける人はだいたい事業をしているから、事業が軌道に
乗れば、50万円など安いものなのだという。
ただ、BとCが同一人物であることももちろんあるが、
別の人物であることもままある。
こういうときは、BとCの間で話がまとまらないこともある。
そのときに彼が出て行き、三者面談によって説得する。
彼としては融資額が大きくなればなるほど、自分の手取りも
多くなるのだから、多く融資させたい。
だが、そこにはそれぞれの事情が絡んでいて一筋縄では
いかないようなのだ。
Aはノンバンクで、年間9%台の利息を組んでいる。
9%で1000万円だと一年間で1090万円返済することになる。
そしてA自体も外資の、いわゆるハゲタカファンドから
お金を借りている。
今の金融業はそういう構図になっているのだ。
彼の年収は1000万円を超えるというから、たいしたものだ。
地元に帰ってもう少し話を聞こうと思っている。