大菩薩峠で

3月の末に、山梨県塩山市にある大菩薩峠に登るという
ミッションが果たせなかったことはすでに書いた。
そのミッション・インポッシブルを、ミッション・ポッシブルに
すべく、再度、挑戦してきた。
1600メートルぐらい車で登って、200メートルぐらい
登山するわけだけど、車道がかなりのところまで整備されているため、
登山というよりハイキングに近かった。
だから、どーってことなかった。
峠といえども山の嶺の一つなので、富士山をのぞむ絶景であるはずなのだが、
この日は曇っていたため、まったくやつは見えず終い。
さらに強風が吹き荒れていたため、寒かった。
この場所に座って、かの中里介山氏は何を思ったのだろう。
一生をかけてひとつのストーリーを書き、表現したかったものは
一体なんだったのだろう。
峠から下界を見下ろし、そんなことを思った。