夜の飲食店 

テレビで事件の報道を見ていて思った。
被害者は「夜の飲食店」に勤務していたのだという。
夜の飲食店ってなんだ?
夜に開いてる飲食店なんか無数にあるぞ。
スナックか、バーか、キャバレーか、キャバクラか。
そういう関係でなければ、わざわざ「夜の」と
付け加える必要があるのか。
これが加害者だったら、「夜の飲食店」ではなく、「スナック勤務」
と言うのではないか?
加害者と被害者はこのように扱いが違う。
ただの「飲食店」ではニュースの面白みに欠ける、
だが、視聴者からの苦情が来るのもコワイ
という姿勢から生まれた妥協の産物が、「夜の飲食店勤務」と
いう情報なのだ。そこに、テレビ局の「夜の飲食店」に対する
偏見と世間一般の偏見が根底にある。
情報は、どのように流そうと、人間が行ったことを、人間がとらえて
いる以上、客観的なものなどないというよい例だ。