冠婚葬祭の儀礼

冠婚葬祭にまつわることというのは、
30代を目前にしてもよくわからないことが多い。
結婚式でのことはもとより、子供が生まれたときのお祝いとか、
誰かがなくなったときの弔電とか、お悔やみの言葉など、
どうすればいいものか悩む。
日本人の多くは普段から神仏にとらわれることは
ないけれど、冠婚葬祭だけは慣習にのっとってやろうとする。
最近は、仲人を立てないとか、祝儀のお札のお金は偶数に
しないということはあっても、まだまだ伝統的な
やり方は残っている。
だから、若い人たちも過去の人たちの先例に倣おうとする。
他のことはなんとなくわかっているつもりでも、
冠婚葬祭のことは意外と知らない。
で、たまに知らなくて、慌てて、あたふたする。
こうしたことは、昔は大家族であったため、
親や他の大人を見ながら自然と覚えたのだろうが、
いまでは家族がばらばらに住んでいるし、
1人暮らしをする若者は近所ともあまり付き合いがないので、
冠婚葬祭の儀礼を覚える機会を逸して
しまったのだろうと思う。
ともかく、冠婚葬祭の儀礼だけはしっかり
やりたいと思う。
それが、せめてもの人間関係のつながりを示すものだと思うからだ。