最近の親は、子どもが親のありがたみを感じさせる場面が
少ないからかわいそうだ、という人がいた。
昔は親がお金をなんとか工面して、学校に行かせたもので、
そういう親の苦労を見ていると、感謝の念を抱くのだと。
そういうこともあるかあと感心した。
確かに今なら親戚中を回ってお金を借りるなんてことは
ほとんどないだろう。
また貸しませんしね。
だったら金融会社から借りる。
相手に迷惑をかけたくないのは、
自分が迷惑をかけられたくないことの裏返し。
ともあれ、親が楽々と仕事をして生活の糧を得られていたら、
子どもは自分のために働いてくれているとは思わないかも。
その重大さに気づくのは25歳を過ぎてから。
いや、もっと遅いかもしれないし、
一生気づかずに死ぬかもしれない。
親になって思うのは、まあそれでもよしということです。