「もはや、めでたいかどうかわかんないけども」
私より誕生日が一日早い先輩編集者が
周囲からおめでとうを言われてこういった。
私も確かになと思った。
あっというまにアラフィフになってしまい、
誕生日というものの意味がわからなくなってきている。
日本には数え年というのがあって、
生まれた日を1歳とした。
そして1月1日がくるとみんな1つ年をとる。
つまり、12月31日に生まれた人は、翌日に2歳になったわけだ。
昔は乳児死亡率が高かったから、
年を早くとることで、「もう3歳まで生きた」などと思えるので、
うれしいし、めでたいことだった。
だから、正月は「生き延びることができた」という意味で、
「(1歳年をとれて)おめでとう!」といったのだ。
誕生日のおめでとうは、生き延びられてめでたい、
という意味なのだ。
だから、何歳になっても間違いなく、誕生日はおめでたい日なのだ。