江戸時代の富の再配分

富の再分配が課題であることは

食料の保存が効くようになった時代からの課題だ。

これができないために争いが起きる。

日本でも結局は、富の奪い合いのための戦いが

繰り広げられてきた。

かつては米がお金みたいなものだったから、それを生む土地が

なによりの資産であった。

武家社会になってからは土地の収奪のために戦争が起きた。

参勤交代はその意味で優れた制度だといえる。

参勤交代は藩の財政が拡大するのを防止する意味があったという。

藩に江戸に来させることで散財させたわけだ。

そのときに飲食や宿泊の代金が街道にばらまかれた。

このことによって民衆も潤ったのだと思う。

江戸時代に一揆があの程度で済んだのは、

参勤交代による富の再配分がうまくいったからではないか。

素人考えではあるが、こういう考察をしてみるのもおもしろい。