カラスに托卵するカッコウ

NHKダーウィンが来た!」をよく見ている。
今回は托卵がテーマだった。
スペイン北部に生息するマダラカンムリカッコウは、
カラスの巣に自分の卵を産み落とすという。
カラスの巣で生まれたマダラカンムリカッコウのヒナは、
他の卵を巣から排除することはなく、
後から生まれたヒナを攻撃することもしない。
また、親カラスも我が子と一緒に
マダラカンムリカッコウのヒナを育てる。
マダラカンムリカッコウのヒナは、
カラスのヒナに比べてエサをねだる声が大きいため、
カラスは一生懸命狩りをする。
すると、カラスの子も多くのエサを得られるというわけ。
つまり、マダラカンムリカッコウのヒナのおかげで
カラスの狩りの能力が最大限に引き出されるというのだ。
また、マダラカンムリカッコウのヒナのフンは、
カラスの卵を狙うジャコウネコやタカが嫌がる臭いを発するため、
カラスにとっては天敵を排除できる利点もあるという。
つまり、カラスとマダラカンムリカッコウ
Win-Winの関係にあるため、
カラスはマダラカンムリカッコウのヒナを排除しないのでは
ないかと考えられているのである。
スペインの北部では、なんと6割のカラスの巣が
マダラカンムリカッコウに托卵されていたことがわかっている。
いやはや、自然界は人間の想像を超えていくね。