方向オンチは遺伝だと思っている。
私は方向オンチなのだが、それは幼少期から兄について
まわって遊んでいたために、方向感覚が磨かれなかった
というのが要因だと思っていたからだ。
ところが、近年になって兄も方向音痴であることがわかり、
母親もそうであることがわかった。
おそらく突然変異で、どこかの遺伝子がきずついて、
方向感覚をつかさどる神経がおかしくなったんだろう。
通常、そういう特質は消えるものだ。
なぜなら稲作がはじまるまでの狩猟時代には、
方向オンチの人は生き残れなかっただろうから。
そういう人が現代にも生き残っていたということは、
方向オンチの人は狩りではなく他の役割を与えられていた
と考えることができる。
男性であっても狩りではなく、家の近所で野草や果物を
獲ったり、食事をつくっていたのかもしれない。
それぞれの特性を生かした社会を、
人間は太古からつくってきたということだ。
現代はさらにそれを進めていかないといけないね。
