ヒマつぶしとしての「炎上」

いまの時代、失言をとりあげての「炎上」が多いね。
炎上させているのは、テレビのワイドショーとネットの掲示板などの
書き込み系メディアだ。
このふたつに共通するのが、ヒマつぶしのアイテムだということ。
「炎上」させているテーマは、社会問題であったり、私的なものであったり、
さまざまではあるのだが、建設的な議論がないところが共通している。
「何が問題なのか?」とか、
「ではどうすればいいのか?」とか、
「本当に豊かな社会とは? 本当に住みよい社会とは?」
といったことが議論されるということはほとんどない。
最初はみんな何か言いたいことがあるんだろうなと思っていたが、
よく読むと、読んでる人を怒らせるのが目的というものや、
単なる悪口みたいなものがほとんどだ。
結局、ヒマつぶしに書き込んでいるのだ。
ワイドショーが取り上げるのも、「こんなことが世間で話題になっています」
というが、それは自分たちも加担しているのだけどね。
ヒマつぶしにやっている相手に対して、ムキになっても意味はない。
ヒマつぶしの相手は、ヒマつぶしにしかならないからね。