古代史が人気の理由

いま歴史雑誌では古代史が人気なんだそうだ。
古代史とは縄文、弥生時代を経て、飛鳥時代までのことを言うのかな。
この時代は、中国から漢字が導入されて間もないので、
ほとんど文字資料がない。
古墳など遺跡からの考古学的資料によるしかない。
というわけで、古文書が読めない人でも容易に入っていける。
在野の研究者が非常に多いのもこの時代だ。
これもグローバル化の影響か。
グローバス化が進むほど、自分が何者であるかをはっきり、すっきり
説明する必要が出てくる。
そのとき、自分のアイデンティティを確立しておかなければならなくなり、
必然的に自分のローカルな面を意識せざるをえない。
それを突き詰めていくと、考古学になるのである。
つまり、自分はどこから来たのか、日本人はどこから来たのか、
そういう興味になっていくのだろう。
古代史というのは、非常にロマンを感じさせる分野だ。
もっと年取ったら、もっと興味が出てくるんだろうな。