西ノ島拡大中

西ノ島がいま大変なことになっている。
西ノ島は、東京から1000キロ以上も離れた
絶海の孤島小笠原諸島の西にある小さな無人島だった。
その近くの火山口から溶岩が噴出、新しく島ができた。
それだけでも驚くべきことだが、新しい島ではマグマがどんどん流出し、
ついには西ノ島と合体。
面積をさらに拡大させ、面積の単位としてよく使われる「東京ドーム」
では足りなくなって、「ディズニーランド5個分」と表現されている。
(ディズニーランドに行ったことない人には実感しずらいだろうに)
島というのはこうやってできることもあるのだね。
西ノ島は3000メートル級の火山の頂上が頭を出したもので、
いわば「氷山の一角」みたいなもの。
海水の下に膨大なエネルギーが内包された火山があったわけだ。
休火山である富士山もこのようにしてできた。
火山の溶岩は、駿河湾に達するところまで流れてきたんだからね。
プレートとプレートがぶつかるところでは
このような火山ができやすい。
西ノ島のほかにも火山によって新しい陸地ができれば、
日本の排他的経済水域EEZ)も広がる可能性もある。
ともあれ、地図が書き換えられるようなことがいま現実に起こりつつある。
ダイナミックな地球の生き様を見る思いだ。