認知症の基本的知識

いま認知症の予防ブームだ。
認知症になると大変だというので、自分が将来、認知症になる
可能性がどれくらいあるのかというのを、誰もが知りたがって
いるという現実がある。
そこで、備忘録として、認知症の分類についてまとめておく。
認知症というのは、記憶障害、意識障害、思考障害など、
脳の機能に障害が起こる症状の総称で、本来は症候群という
べきものの類である。
認知症には大きく分けて3つの分類がある。
1つは、アルツハイマーを代表とする変性疾患である。
脳の神経細胞死滅、脱落して、その結果、脳が萎縮するもの。
原因はよくわかっておらず、アルツハイマーのほかに
パーキンソン病、レビー小体病などがある。
2つめは、脳血管性認知症である。
脳の血管が破れたり詰まったりした結果、血液が送られなくなった
脳細胞が損傷を受けるタイプのもの。
3つめは、その他の認知症である。
くも膜下出血などによって、脳が圧迫されて起こるもの、
薬物によって起こるもの、インフルエンザウイルスによるもの
などがあり、改善可能とされている。
変性疾患は脳そのものの病気であり、脳血管性認知症は血管の障害
であることが違う。
なので2つめと3つめの認知症は、二次性認知症と呼ばれる。
私の理解では、変性疾患は脳の病気だが、
脳血管性認知症は老化によるひとつの症状だと思っている。
ただし、これら2つの認知症生活習慣病との関係があると
されていて、生活習慣によって予防できると考えられている。
また、場合によっては進行を遅らせるだけでなく、
改善させることができることも知られるようになってきた。
認知症は誰にでも起こる、
このことを知っておくのは決して無駄ではない。