「日本じゃないみたい」

「日本じゃないみたいな景色だ」
テレビタレントの無邪気な言葉にいつも首をかしげる
彼らがそういうときは、日本の景色を見ていっているのだが、
彼らは何がいいたいのか。
「日本じゃないぐらいのスケールの大きさだ」
これならわかるのですよ。
中国やアメリカ大陸の自然のほうがスケールは大きい。
華厳の滝より、五大湖に注ぐナイアガラの滝や南米のイグアスの滝
のほうが確かにスケールは大きい。
けど、「日本じゃないみたい」というときのは
どうもそればっかりじゃないみたいだ。
「日本じゃないみたい」というフレーズが視聴者受けする
と思っているのかなあとも思う。
でも、いま求められているのは、日本じゃないみたいな景色より、
日本独特の景色なんではないかなと思うけど。
「日本にもまだこんなところがある」っていうのならわかる。
これなら私も行ってみたい気がする。