感傷的なのは親だけ

長女の小学校入学にあたって、学用品を買い揃えている。
はじめてのことなので、よくわからないことも多い。
自分のときとは、様子も違うし、地域も違う。
私は岡山の出身なのだが、岡山の小学生は(いまはどうかしらないが)
多くが制服を着ていた。
それはカンコー学生服という、全国的にも大手の学生服メーカーが
岡山にあったからというのを、大人になってから知った。
だから、岡山では公立の小学校の児童も制服を着た。
でも、東京に来てみると、みんな私服だ。
高学年になると、「同じ服ばかり着てられないよ〜」なんて
言い出すのではないかと心配してしまう。
ともあれ、長女は入学を心待ちにしている。
幼稚園の卒園式でも、感傷的になっているのは親だけで、
子どもは式のあとさっさと帰るという。
振り返るより、前を見ている。
まあ、確かに自分も卒業式と名のつくもので感傷的になったことはない。
いまは期待で胸いっぱいなのだろう。
それはそれでなかなかたのもしい。