鬼はお父さん

節分だったこの日、食事のあと、豆まきをしました。
食事中、突然、長女が泣きだすのでびっくりした。
聞けば、幼稚園のお友達のところには、もう鬼がやってきた
というので、怖くなったのだそうだ。
去年は泣かなかったのに、なぜ今年は泣くのか。
大丈夫だよとなだめて、作戦実行。
当然、「お父さんが鬼やるね」ではなく、
「鬼が来たら、やっつけようね」という
申し合わせなしの形式で臨んだ。
食後、「じゃあ、お父さん、ちょっと2階行くね」
といい、豆を買ってきたときについてきた、
輪ゴムを耳にひっかけるタイプの簡易な髪のお面をつけて、
「うぉー、うぉー」
とやったら、長女が「お父さんでしょ?」という。
「え、これでもわからんの?」って思った。
「お父さんであってほしい、お父さんであるはずだ」
という願望にも近い聞き方だった。
ああ、本当に怖かったんだなあって思った。
鬼は私だと確信したのか、盛大に豆をまいて
今年の豆まきは終わった。
なぜこんなに怖がりなのだろう。
まだ女の子だからかわいげもあるが、
これが男の子だったらがっくりくるだろうなあ。