タダで利用できる温泉

先日、あるリゾートホテルに宿泊したときのこと。
そのホテルはグループで全国各地に展開しているような
企業体が経営しており、周辺にはゴルフ場やテニスコート
などの各種施設が備えられている。
昔のバブルのころに建てられた感じの、長期滞在型のホテルだ。
そこには、温泉大浴場が2か所と、温泉を使った温水プールがある。
これら大浴場や温水プールは、チェックアウト後も利用できるので、
初日に1つめの大浴場に2回入り、翌日に温水プールと2つ目の大浴場に入った。
驚いたことに、そのどの入口でも何のチェックもされなかった。
このホテルは小高い山の上にあり、山の上は全部このホテルの敷地だ。
しかし、この敷地内に入るときにもチェックはない。
これでは正規客でない人が紛れ込んでいてもわからない。
早くいえば、無料で利用することが可能なわけだ。
こんなことでええんか?!っと一緒思ったが、たぶんこれでいいのだ。
チェックするには最低でも窓口に1人必要になる。
深夜は閉めるとしても、浴場などは2交代が必要だ。
何かカードキーのようなものでゲートをつくると
その保守点検にコストがかかる。
そういうコストをかけるんであれば、いっそのことフリーにしたらいい
ということなのではないだろうか。
このホテルには他にもキッズスペースやフィールドアスレチック場などもある。
そこもたぶんフリーで、誰もいないのだろう。
無料利用する人は限られているから、その人たちのために
人件費をかけることはないということなのだ。
浴場にはカウンターのようなものも一応あるから、
曜日やシーズンによってはチェックがあるのかもしれない。
または、昔は人を置いていたのかもしれない。
こういう時代なのねということを感じた旅だった。