『ロミオとジュリエット』を読んでみた。 

私は小中学生のころ、ほとんど本を読まなかったので、
名作と言われるものを読まないできている。
というわけで、名作読書シリーズ①
ロミオとジュリエット』を読んでみた。
知らない人はいない戯曲だ。
だけど、本でちゃんと読んだことがなかった。
いろんなびっくりすることがある。
まずジュリエットの若さにびっくり。
「14歳にも満たぬ」と書いてある。
そんな子どもが愛だの恋だの囁いてていいのか。
ロミオはロミオで、ジュリエットに出会う前、病かというぐらい
恋い焦がれた人がいたのに、コロッと寝返る。
で、ロミオは喧嘩のあげく、人を殺してしまう。
その罪で追放されたが、神父(?)の知恵で、
ジュリエットが薬で仮死状態にして、死んだことにして埋葬し、
その後、長い眠りからさめたところで再会して、駆け落ちする
ことを企む。
だけど、その企ては「運命のいたずら」で、ロミオは知らされない。
ジュリエットが死んだと思ったロミオは服毒自殺する。
その後、目覚めたジュリエットは、ロミオが死んだことを
悲観して自殺するという悲劇の連鎖だ。
戯曲の脚本だから人が死ぬところの描写があまりにもあっさりしていて
単に(○○、刺されて死ぬ)とだけあって拍子抜けする。
これは脚本で読んじゃいけない。戯曲で鑑賞するべきものだなあ。
彼らの恋は出会ってから死ぬまで2週間ぐらいのもので、
物事は一気に進む。
激しく燃える炎は早く燃え尽きるものなのだね。
そんな短い期間に燃えるのは、若さのせいかもしれないし、
今とは違って、自由などない時代の閉塞感にあっては
絶望して死を選ぶことも合点がいくのかもしれない。
そういう背景を読み取るには、まだ私は幼すぎた。
あと10年したらまた読んでみよう。