テレビが映すタイ

真冬に帰宅して、風呂の湯船につかった瞬間、
「あ゛〜、う゛〜」
と安堵の声を出していたら、細君が風呂場のドアから顔を出し、
「呼んだ?」
と言われたそそくさです。


数年前に出した本のタイでの出版の話がきた。
タイ、そう、あのタイ王国だ。
最近のタイのイメージといったら、ニューハーフだろう。
昔はプーケットとか南の楽園かつ、目覚ましく発展する工業国のイメージだった。
ところが、いまテレビが取り上げるタイの話題といったらニューハーフばかり。
なぜかタイにはニューハーフが多いらしく、
ほんとかどうか知らないが、専用の公衆トイレがあるともいう。
ここ何ヶ月かで印象に残ったタイの映像は、
きれいなニューハーフのおねえさん(おにいさん)しかない。
で、テレビがやるニューハーフネタは必ず、最後に
「でも実はこの人なんと……(CM入り)
(CM明け)……ニューハーフなんです!」
ってなものばかり。
そういうのに慣らされているから、
普通のタイ人を見てもニューハーフなんじゃないか
という目で見てしまう。
私がつくった本も何人かのニューハーフの人に読んでほしい。