都よりも市

以前、都知事を務めた青島幸男氏がこんなことをいっていた。
都知事の権限で使える予算は5%。(都知事は)誰がやっても同じ」
都議会で決められることが大半で、都知事の裁量が生かされる
場面は少ないということなのだ。
東京は特別区というのがあって、23区がそれにあたる。
たとえば、横浜市川崎市などの政令指定都市では、
政策は市議会が主導し、区は他の市町村でいう出張所のようなもの。
ところが、東京23区だけは市と同格にあり、自らの議会で政策を決められる。
だから、都や都知事が口を出せることは少ないのだ。
神奈川県や大阪府では、横浜市長大阪市長のほうが権限は大きい。
だから橋下氏は府知事から市長になったわけだ。
それなのに衆議院参議院選挙より、市長選、市議選のほうが
投票率が低いのはどういうことだろう。
自分の生活に直接的に影響をおよぼす可能性が高いのは、
明らかに市長や市議選のほうだ。
自治体首長や地方議員をもっと真面目に選んだほうがいい。
まずは投票に行くことだ。
文句をいうのはそれからだ。