ライオンはニワトリの頭を食べる

幼稚園の年少(3歳)の長女は夏休みで、8月一杯まで自宅で次女と
母親と3人で過ごしている。
もう夏休みも終わるということで、3人ででかけることも少ないと、
近くの動物園に出掛けたらしい。
そこはライオンをまじかに見られるライオンバスというのがある。
バスに乗ったら、ナレーションが流れた。
「ライオンはニワトリの頭を食べます。肉食でうんぬん・・・」
それを聞いた長女は固まった。
「ニワトリの頭…」
おそらく彼女の頭には、生きたニワトリの頭がガジガジとかじる
ライオンの姿が浮かんだことだろう。
でも、バスが1周して戻ってくるころには、
「ライオンってニワトリの頭食べるんだよねー♪」
と上機嫌であったという。
母親たちの中には「子どもがショックを受けるから」といって、
野生の動物たちの「食事シーン」を見せないようにしている人も
いるらしい。
でも、子どもってそんなにかよわくないですよ。
トラウマっていう便利な言葉ができたんで、すぐに「ショックで
食べれなくなる」なんていうのだけど、それがいつまでも
続いたためしはない。もっと人間というのはたくましいものだ。
NHKの番組でも、ライオンやチーターの狩りのシーンは映しても、
「食事シーン」はカットされることが多い。
でも、本当は放送してほしいと思う。
自然の摂理をそこから学ぶ。
食う者と食われるものがあって成り立っていることを知る。
命に優劣などなく、なくなっておしい命もない。
食べるためなら殺してもいいことを自然と理解するようになる。
そういう理解があってはじめて自分たちが日ごろ食べているものにも
思いをはせることができるようになるはずで、だからこそ
食べ物に対して感謝する気持ちが出てくる。
これからもどんどんこういう考えを子供に教えていきたいと思う。