恐怖のタコ坊主

恐怖で脅して子どもを従わせるという、あまりやりたくないのだけど、
どうしてもやってしまうしつけをやっております。
日ごろから、「歯磨きをしないと虫歯になる」といったように
悪いイメージを植え付けさせるのではなく、
「歯磨きをしていれば、いつでも食べ物がおいしい」という具合に、
よいことをイメージさせようとするのですが、
これがなかなかうまくいかないときは、最終的に恐怖に訴えかけます。
いつだったか、伊豆に泊まりに行った帰りに、
「海にはタコ坊主という化け物がいて、いい子にしていないと
お父さんがタコ坊主に連絡して連れていってもらうよ?」
という脅しをかけたところ、効果てきめん。
「うそ、やだやだやだ」と本気で怖がるようになり、
「いい子にする〜」と従順になりました。
車で海に近づくと、思い出しては怖がっています。
いままでいろいろな恐怖の脅しを使ってきましたが、
なぜか「タコ坊主」にだけ異様な反応を示します。
「タコ坊主」といってもどんなものを想像しているのか。
「タコ」は知っていても、坊主はわかってないはず。
なんか音の響きが怖い感じなのでしょうね。
小さい子は、なぜダメかを理詰めで説明してもほとんど理解できません。
それよりも感情に訴えかけて、「ダメなものはダメ」と教えるほうが
いいのではないかと思ってそうやっています。
まあ、なんにせよ、「タコ坊主」をえらく恐ろしいものとして
とらえているたくましい想像力があるんだから、大丈夫でしょう。