「なんであの人はこうなんだ」とイラつくことは多い。
お礼を言わないとか、ねぎらいの言葉がないとか、相手の自分勝手な
言動に降りまわれるときがそうだ。
一瞬腹は立つが、「この人はそういう人なんだ」と思うことにしている。
今目の前にある、そうだな、たとえばリンゴにしてみても、
それを「どこの産地のものだろうか。放射能は大丈夫か」
と思う人もいれば、「腹が減っていたからちょうどよかった」と
思う人もいる。
人は違っていて当然だし、常識など通用しないと思っていたほうがよい。
話せばわかるなんてことはないのだ。
「どうぜわかりあえるわけない」という感覚をベースにもっておく。
そして、付き合わなくてもよい人とは、距離を置き、
どうしても付き合わなくてはいけない人とは、言葉を尽くして説明する。
「言わなくてもわかるだろう」が誤解を増幅させるからだ。
相手を変えることは不可能で、こちらが言いたいことを言って、
かろうじてわかってもらえるかどうか。
相手に理解されたとしても、相手の言動は変わらない。
だから、「この人はこういう人なんだ」と納得できる。
そして、悪い状況の中でも、それ以上に悪い状況を想定してみる。
「あの人はお礼は言わないが、悪口をいうわけではない」
「あの人は自分勝手だが、罪を犯すような人ではない」
という具合に。
さらに、その人のことを考えるより、自分の日々がどう充実するかを
考える。充実していれば、嫌なことは「その他のこと」のフォルダに
入れてしまえる。
そうやっていろいろ考えるのも、すべては自分が楽になるためで、
その人のためではないと考える。
「つまらぬ人のために自分が悩み苦しむなんてもったいない、
それより楽しいことを考えよう」
これでだいたいの人間関係は「解決」できると思うのだが。