震災後の釜石

前日に北上市を訪れ、この日は釜石に出掛けた。
北上からは90キロぐらいある。
法定速度は60キロだが、地元の人たちは80キロぐらいで
びゅんびゅん飛ばす。地方にいくとよく、交差点の右折車線から
追い抜かれるが、ひさびさに経験した。
釜石という地名はラグビーファンにはかつての新日鉄釜石
現在の釜石シーウェイブスがなじみ深くても、関東の人間には
あまりピンとこない土地かもしれない。
一番の市街地は津波に覆われたらしく、内陸のほうから片付けが
進められていたが、それもまだほんのちょっとだった。
テレビでみた惨状がそのまま目前に広がっていて、
なんの言葉も思い浮かばない。
以前、訪れたことのある土地ならイメージできるが、
初めての地だから元の姿がわからない。
とにかく、人間が作り出してきた物という物がすべて折り重なって
積み上げられていることしかわからない。
率直にいえば、自然の脅威を感じざるをえない。
この地に活気が戻るには長い長い月日がかかる。
わかったはそれだけ。
でもいつの日かまた訪れたい。