あれほど何度も言ったのに

先日、長女が自分の欲しいものを買ってほしいとき、
「お父さんに買ってあげようよ」という浅知恵を駆使する
話を書いたが、そうかと思えばまだまだ知恵が足りない場面もある。


春から通う幼稚園で行なわれた文化祭のような催し物に行った。
そこではいろんな工作物がつくれるのだが、そのひとつに
びっくり箱があった。
牛乳パックなどの固めの紙を利用して、輪ゴムとセロテープで
つくる簡単なものだ。
うまく出来て本人も喜び、私に何度も渡してくるので、
私もそのつど大げさに驚いてみせた。
で、頻繁に義母(長女にとっての祖母)が手伝いに来てくれているので、
「おばあちゃんにも渡してみたら? そのときにはびっくり箱って
言っちゃダメだよ。はいこれどうぞって渡すんだよ?」
と教育しておいた。それはもう何度も言い聞かせた。
でも、本番では「おばあちゃーん、びっくり箱つくったよー」といって、
渡したのだそうだ。
ズッコケましたね。
あれほど何度も言ったのに。
最初にネタをバラすやつがあるか。
変な浅知恵を使ったかと思ったら、そのへんの知恵すらおぼつかない。
子どもの世界というのは、本当におもしろいものです。