やったぞ、日本代表

まさか、ここまでやってくれるとは。
希望的観測でベスト16に残ってくれるとは思っていたものの、
ここまでとは思わなかった。
デンマークには1−1の同点か、2−1ぐらいで勝ってくれないかな
と思っていましたが、3−1とは恐れ入りました。
これまで日本のサッカーは、身体能力が低い、小柄だとか、
ハングリー精神がないとか、サッカーそのもの以外の理由を
勝てない理由にしてきた。
これはラグビーとか、ほかのスポーツにも言えることで、
これらの理由が常に言い訳にされてきた。
ところが、野球のWBCで日本が2連覇したように、
日本人でも世界に勝てないわけではないことがわかった。
身体能力とかハングリーさなどが理由ではなく、
競技そのものの力不足だったわけです。
で、個々の技術を見ていけば、野球においてもアメリカでプレーする
選手たちにはかなわないかもしれませんが、それ以外の要素で
勝負して勝ちました。
それは一発勝負の戦い独特の駆け引きであったり、
選手起用の巧さであったり、チームワークであったりしました。
個々の技術を比べれば、日本選手のレベルが高いとはいっても、
欧州のリーグでしのぎを削っている選手で固める
欧州や南米の国の選手たちにはやや劣るでしょう。
でも、サッカーは技術を比べる競技ではなく、
点を多く入れたほうが勝つのです。
そこに、弱者の戦術があります。
つまり、相手の強みところを消し、相手の弱みで勝負する。
あるいは、自分の弱みを逆手にとり、自分の強みで勝負する、
といったことです。
今回の結果で、日本人が海外で勝てないのは、
体力のせいでもハングリー精神がないからでもなく、
競技レベルがそもそも低いからということが
はっきりと証明されたんじゃないでしょうか。
その「競技レベル」が低くても、弱者なりの戦い方をすれば、
強者にも勝つことができる。そういうことを改めて示してくれました。
そして、逆境や結果が出ない日々が続いても、
腐らず地道に続ければ、必ず結果が出るのだということも
改めて教えられました。
お疲れ様をいうのはまだ早い。
目標のベスト4目指して、万全の準備で臨んでもらいたい。