マスコミの劣化がひどい

子ども手当てが、どうやら満額の2万6000円支給されるという
話は難しくなってきた情勢である。
マニフェストに書かれたことが実現されなかった場合、
マニフェストの存在意義が問われるし、「だったらなんでも書けるじゃん」
ということになり、実現不可能になった経緯をしっかり説明して
もらわなければ国民は納得できまい。
それはさておき、子ども手当てをめぐる報道を見ていると、
本当にメディアの質が低下していると思わずにいられない。
前回の総選挙前には、子どもを連れたお母さんに街頭インタビューし、
「ありがたい話です」といった話を集め、
今度は財政が厳しいとなったら、早速、
「子どもたちにツケが回されるのは不安です」といった話を集めてくる。
実体がどうかは関係なく、自分たちの仮説に合う話だけを集めている。
こういうバイアスがかかった情報に私たちは日々さらされている。
マスコミは「国民は政治家にあきれている」というが、
「マスコミこそ国民にあきれられている」という現実を
直視したほうがよい。
各マスコミが内閣支持率を発表するが、あれなんかもうやめたらどうか。
マスコミは自分たちの支持率を調査したほうがいいのではないか。
あまりの支持率の低さに愕然とするだろうが。