久しぶりの料理はまずかった

妻子が里帰りとなり、一人暮らし状態である。
何ヶ月か、ひょっとしたら何年かぶりにまともに料理した。
たまねぎが目にしみた。
これまでたまねぎが目にしみたことなどなかった。
2年前までコンタクトレンズをつけていたからだ。
めがねをかけるようになって、まとめに料理したのは
はじめてだったということである。
最初につくったのは、豚と玉ねぎとキャベツのニンニク甘辛炒め定食。
私的スタミナ丼である。
あまりおいしくなかった。いや、どちらかというとまずかった。
2日目はニンニクの入ったナポリタンである。
これはわれながらうまくいった。塩味がポイントだとわかった。
「妻子が里帰り中だ」というと、「じゃあ、しばらくさびしいね」
と人はいうのだが、やることがたくさんあるので
さびしさなんか感じてはいられない。
やることとは、料理もそのひとつである。