お礼を言わない人たち

ここ数年、電車内の混雑がひどくなっている。
沿線に大規模マンションが林立して、人口が増えているせいだろうか。
車内混雑がひどいので、気分を悪くしてその場に座り込む人や倒れる人に
たまに遭遇する。
そういうときに席を譲ってくれるのはたいていが女性だ。
ここ数ヶ月で30代女性と20代前半の男性がその場に座り込んだので
声をかけて、そうした女性たちが空けてくれた席に誘導した。
その際、譲ってもらった女性も男性も、譲ってくれた人に対して
何のお礼も言わなかった。それほどしんどかったのかもしれないが、
座って気分が落ち着いてきたら、お礼を言うべきだろう。
席を譲ってもらってありがたいというよりは、
車内の注目を集めてしまって恥ずかしいという思いのほうが
強いような様子だった。なんだか自然ではない。
あと、やっぱり男性も席を譲ってあげてほしいですよ。
自分の周りの出来事に無関心な人が多すぎる。
音楽を聴いていたり、ケータイを操作していたり、ゲームをやっていたり、
自分の世界に入り込んでいる人が多い。
自分もいつ席を譲られる側に回るかわからないのですからね。
どんなに忙しくて疲れていても
周囲のことに無関心にはなるまいと強く思う。