情報→知識→知恵

デジタル社会の情報処理にかける人々の負担が増大していると感じる。
レコードやカセットテープ、写真のネガ、ビデオテープが必要なくなり、
今後、CDやDVDが減り、本も手元に置いて積んでおくものでは
なくなるかもしれない。
これらすべてがハードディスクの中に収められるようになるのだろう。
でもこれらのデータを取り出すことが大変になってきていて、
かつて写真のネガやビデオテープの整理に苦労したことと
同じことをハードディスク内でやっている。
これでは単に具体物が減っただけで、情報をスリム化できていない。
私たちの脳の中も同じことが起こっているのではないか。
今の時代は誰でも安価に、あるいは無料で情報にアクセスできる。
インターネットによって情報は小川の流れから大河の流れになった。
この大河の中から有用なひとすくいの水をくみ出すことは
容易なことではない。
いまの時代は「知っている」ことは自慢にならない。
誰もがネットで検索できることを知っていても尊敬されない。
必要なことは、情報をいかに組み合わせ、自分の内に取り込み知識とし、
知識を組み合わせて知恵を生み出すことだ。
知識には意図があり、知恵には主観がある。
このブログは知識を披瀝したいのでもなんでもなく、
自分の思考の過程を客観的に記録したいだけなのである。
こうして積み上げた思考を、
投票行動や社会生活に活用したいと思っている。