テープで録った自分の声を認められますか?

ついこのあいだ気づいたことがある。
みなさん、一度は自分の声をテープや、いまだったらハードディスクなど
に録音して聞いたことがあると思う。
自分の声を聞くと、「こんな声してたかな」と思うと思う。
これは自分が普段聞いている自分の声は、頭蓋骨に反響したものが
聞こえたものだから、違っていて当然だと説明されている。
私も「こんなの自分の声じゃない」と思っていた。
思っていたのは以前のことで、最近はあまり違うと思えない。
単に慣れだと人はいうかもしれない。
たしかに慣れた。
ライターを生業にして10年になり、取材したテープを聞くことは多い。
でも、テープで聞く自分の声は、いまは自分の声だと思える。
これはどういうことなのだろうか?
たぶん自分の脳が慣れによって、これも自分の声であると認識し、
脳内で補正しているのではないだろうか。
自分に対する捉え方が変わった
つまり、自分を肯定的に捉えられるようになったのではないか。
客観的に自分を認められる、とでもいおうか。
たぶん、そういうことではないかと思っている。