チャーハンってそういう食べものか

ここのところ仕事場と自宅を往復する毎日である。
気分がくさくさしているときは嫌なことが起こるもの。
いつもは弁当持参だが、今日は外に昼食を食べに出た。
向かった先は、大盛が有名な定食屋。
1、2階で全50席ぐらいがほぼ満席だ。
相席で失礼する。
チャーハンを注文する。


でね、普通、チャーハンだから3分ぐらいで出てくると思うじゃ
ないですかー、でもマジ意味わかんないって感じなのー


という具合に、若い女の子みたいな語りになってしまうような
事態が勃発したのである。
待てど暮らせどチャーハンはやってこない。
暮らしても生活してもやってこない。
時間は10分を過ぎ、20分を過ぎた。
私の隣には50代、40代、20代のサラリーマン。
50代、40代は野菜炒め系定食を頼んだようで、
すぐにそれはやってきた。
20代は私と同じ目に遭ったようだ。
彼もチャーハンを頼んでしまったのだ。


やっちまったなぁ


私たちは顔を見合わせることなく、
お互いの不遇を雰囲気で慰めあった。
周りを見ていると、野菜炒め、レバニラ炒めあたりを先に
やっつけてしまい、あとでチャーハンを大量生産すればよい
という厨房の戦略がすけてみえた。
私は20分を過ぎたあたりから、


こうなったら30分を過ぎろ、もっと面白い事態になれ!


と思った。そしたらブログのネタになるもんね。
書き手というのは悲しいサガである。
そろそろ、「もうそんなんだったらいらないやい」と
星一徹よろしくテーブルをひっくり返して立ち去ろうとしたころ
果たして、チャーハンはやってきた。
たっぷり30分待たされた。


チャーハンは昼飯業界ではカレーの次にすぐに出て来る料理として
認知されており、オフィス街ではその存在は畏怖の目で見られている。
忙しいサラリーマンのたのものしい味方であった。
普段、昼食には15分ぐらいしかかけない私が、
この日はたっぷり50分の時間を費やした。
それも待つのに30分だ。
私の外食史上、諏訪湖近くのウナギ屋の次に長い時間待たされた
記録となった。
込んでいる時間帯に行った私がいけなかった。
次は込んでる時間帯をずらすか、二度と行かないことにする。