怒りと反省

仕事で腹が立ったりしたときは、
帰りの電車での読書は手につかない。
ただ、目で字を追うだけで、内容が頭に入ってこない。
そういうときは、音楽を聴く。
33歳の男性が、20代のころに聞いていた曲といって
思いつくようなスタンダードな曲ばかりだ。
最近になって聞き出した曲もあるが、そういうときは
そんな曲は聞かない。


音楽を聴きながら、何に腹を立てたのか考える。
「あいつが悪い」「こいつが悪い」理由はいくつも浮かぶ。
思い返しながら、音楽を聴いていると、だいたいそれで整理され、
「自分にもいたらなかったところはなかったか」と
思うことができるようになる。
一番腹が立つのは「口先だけの人」に対して。
「ちゃんと仕事やれ!」と思う。
その後は、
「そんなふうに考えるのは、自分の思いあがりのせいかもしれない」
とも考える。
相手が反省すべきなのか、こちらが反省すべきなのか
正解がどっちかなんて、誰も教えてくれない。
でも、たとえ相手が悪いとしても、それに対応できなかった自分が悪い。
そうやって反省すれば、自分を成長させることができる。
音楽を聴いて、一度、冷静になって、反省してみようと思う。