今になってわかる

毎年この時期になると、袴を着た大学生が職場の近くを
闊歩する姿がよく見られる。あれはいいですね。
しょこたん風にいうと、ギザカワユス、である。


それはさておき。
同時に、新入社員の話題なんかも最近はよくあります。
いわゆる「トンデモ新入社員」ってやつだ。
まあ、父親を郷里に残し、おかんと一緒に2DKで大学生活を
過ごすくらいの連中だから、ろくでもない新入社員もいると思うが、
それでも若いうちは「何もわかっていない」のだからしょうがない。


最近になってやっとわかってきたことがある。
それは、


自分がやりたいこと
会社の利益
世の中のためになる


これらが一直線に並べられるのが
仕事をする上での理想だということである。
自分がやりたいことをやることで、自己実現もでき、会社の利益にもなり、
社会のためになり、自分の給料が上がればいうことはない。
しかし、これにズレが出てきたときが問題だ。
会社の利益にはなるが、自分のやりたいことではない
という場合もあれば、その逆もある。
どこかの食品偽装会社のように世間を無視していたら、
仕事をする気もうせるだろう。
世間を欺く会社や、違法を奨励する会社は即刻辞めるべき。
でも、グレーでやっているとき、自分はそれを受け入れられるのか。
そういう話がよく周りから聞こえてくる。


上に挙げた三つの要素のうち、最も大事なのは何か?
私の場合、若いころは「自分がやりたいこと」だったけど、
いまは「世の中のためになる」ことになった。
「人(会社)や社会の役に立つ」ことに比べたら、
自分のキャリアアップなんて、そんなの、はなくそみたいなもんだ。
昔のアメリカ大統領、J・F・ケネディ
「国が何をしてくれるかではなく、国のために何ができるか問うてほしい」
と言ったけど、これは国を会社、あるいは世の中に置き換えても
そのまま当てはまる。
三つの要素が一直線に並ぶような仕事を自分で生み出すべきだと思う。
そういうことがわかるのには時間がかかる。
今はトンデモ社員でしかたない。
程度の差はあれど、最初はみんなそんなもんです。
私もたぶんそうだった。でも、今は9年やったからわかることがある。
だからこそ、わかる前に辞めないでほしい。
私が新社会人に言えることがあるとしたら、それだけです。