UFOはいるか?

国会でおおまじめにUFO議論をしている。
UFOはいるか? 
いるかどうか聞かれたら、いるに決まっている。
未確認飛行物体なのだから、未確認なものはたくさんある。
で、宇宙人がいるかどうかとなると、宇宙人はいるかもしれない
と私個人は思っている。
で、宇宙人が地球にやってきているか? については「NO」であり、
宇宙人と会えるかについても「NO」と答える。
これを早稲田大学大槻教授は、「アフリカにも日本にも蟻はいるが、
その蟻同士は決して出会えない」という言葉で説明している。
単純明快で、誰にもわかりやすい道理だ。
この広い宇宙で、われわれと同じような知的レベルにいる生物はいるかも
しれないが、地球の歴史が46億年で、そのうち人類の歴史はたかだか
400万年ぐらいとされている。
そうすると、人間が宇宙にいけるようになったのは、ほんのごく最近の
ことであり、そもそも地球の歴史など、宇宙の歴史の中のほんの一瞬の
ことに過ぎず、そのまた一瞬の出来事によって人類という存在が
生まれているに過ぎない。
宇宙の歴史から見れば、蟻の一生も、私たちの一生もそう大差ない。
そういう一瞬をめがけて、同じ生物がやって来られる確率は限りなく低い。
しかも光の速度で移動しても、何億年とかかるほど距離が離れているのに
それほど長寿の生物がいるとは考えられない。
一般的に考えたら、地球人が宇宙人と出会う確率は極めて低いのだ。
ただ、その理論も現在の地球上の科学がベースになっているから、
たとえば不老不死の生物がいたり、光を超える速度で移動できる手段や、
時間を行き来できる技術があれば、話は別だ。
そういうことを言ってもしかたがないので、国会ではあまりUFOの話は
しないほうがいいと思うのだ。海外でバカにされるのがオチである。
ただ、UFOに関しては異常に熱く語る人がいて、めんどくさいことになるので、
「わからない」と言っておくのが賢いと思う。