「本気でやってくれた」で喜ぶ日本人

サッカーの世界クラブ選手権である、
クラブワールドカップ」が開催され、
日本からは初めて浦和レッドダイヤモンドが出場した。
最初のゲームに勝った浦和は、ACミランと対戦。
0−1での惜しい敗戦となった。


かに見えた。
でも、本当のところはよく1点に抑えたな
という程度のものであってかなり押されていた。
まだまだ勝つには長い年月が必要なようだ。
ところで、こういうゲームになると、必ずあるのが、
「世界的チームが私たちのようなチームに
本気になってくれてうれしい」という視点。
特に日本の報道関係者はよくこういうことをいう。
だから、負けても「善戦」でオーケーになる。
最初から誰も勝てると思っていないから、
選手もあまりプレッシャーはない。
番狂わせが起こるからスポーツはおもしろいのに、
最初から負けるような報道はどうなのか。
それが「本気でやってくれた」に現れている。
これは野球でもメジャー選手が来日すると
必ず「本気だ、マジだ」といってありがたがる。
そんなに嬉しいか?
本気でやってくれたといって喜んでいるうちは
絶対に勝てませんよ。
いつまでも善戦オーケーでいいんですか。
勝ちましょうよ!
本気で喜ぶなんて情けない。
スポーツに絶対はない。
ぼくは番狂わせが見たいのだ。