夜は眠らない

寝ない、寝ないとは聞いていたが、本当に寝ない。
生後1か月が経った娘のことだ。
一か月検診を終え、母子ともに健康ということで一安心。
体重も3900グラム台になった。
自宅に9時とか10時に帰ると、大体眠っている。
おとなしいなあ、つまらんなあと思っていると、
12時ごろにやおら騒ぎ出す。
グズグズ、グズグズ言ったあと、おっぱいを飲むかおむつを
取り替えてもらい、そして、グズグズ、グズグズやる。
母親はそういうとき、あやして眠りにつかせようとする。
男親はぐずるのも赤ちゃんの仕事なのだから、ぐずらしておいて、
眠ったらいいのにと思うけど、母親はそうはいかない。当たり前だ。


昼寝して 「夜眠れぬ」と 医者に言い


という老人川柳があったが、赤ん坊にも当てはまる。
昼夜逆転の生活をしている。
浪人生みたいな生活をしている。
なぜ彼らは昼間起きて、夜寝ないのか。
まだ昼夜の区別がついていないこともあるが、
夜になって、暗く、静かになり、不安になるのかもしれない。
赤ちゃんたちの母親は例外なく睡眠不足になる。
2,3日代わってあげたい気もするが、
まだぼくは母乳が出たことがないので今のところムリだ。
この闘いがいつまで続くのか。
いつかは夜もぐっすり眠るようになるのだろう。
誰もがたどる道とはいえ、その日が待ち遠しい。