なまっちゃいないぜ

しばしの「独身生活状態」をある意味で楽しんでいる。
ラーメンをつくってみたり、
洗濯をしてみたり、
掃除機をかけてみたりする。
独身時代にやっていたことだが、しばらくやっていなかったので、
なんだか新鮮な感じがする。
男だから家事も合理的にしようとする。
自宅に帰って服を脱ぎ、その服を洗濯機に入れて洗濯する。
その間にコメを炊き、
その間に風呂に入り、
風呂を出て、コメが炊きあがる間に食材を切り、
その間にフライパンを温める。
こういう重層的な仕事は得意だ。
料理をして、食べ終わったころには洗濯が終わっている。
そんなとき、


やった!


と思う。
ぼくにもでけた!と思う。
アハ体験である。
さすが一人暮らし歴11年。
まだ家事の腕はなまってないなと思う。
ただし、それぞれの仕事は丁寧とはとてもいえない。
料理はたいしてうまくないし、
洗濯もそれほどシワが伸びて乾くように干せていない。
掃除機をかけても、よく見ると隅にほこりが残っている。
でも、よしとする。
できただけでよしとする。
やっただけでよしとする。
やろうとしただけでよしとする。
そういう諦めが必要なときもある。
諦めているから次もできる。
それでよしとする。