「試合に出ている人だけがエラーをできる」

ぼくがつけているネタ帖(って言っても帳面じゃなくてワードでね)
にこんなことが書いてあった。
「試合に出ている人だけがエラーをできる」
ふつう「?」って思うでしょうね。
ぼくが野球をやっていた15年間でよく口にしたり、耳にした言葉です。
野球なりの格言ってあるんですよ。
たとえば、「代わったところに打球が飛ぶ」とか、「ピンチのあとに
チャンスあり」とかね。
単にマーフィーの法則だったり、実は人生にも通じる話だったりします。
で、「試合に出ている人だけがエラーをできる」っていうのは、
どういうシチュエーションで使うのか。
たとえば、仕事で大きなプロジェクトを任されて失敗したときだ。
「なあ、試合に出ているやつだけがエラーできるんだ。
プロジェクトを任されただけですごいじゃんか」と励ますわけです。
エラーをするというのはマイナスポイントだけど、まあ気にするな、
試合に出ているだけで幸せと思え、だからこそがんばれ
ということなんですね。
ちなみに、野球では消極的なプレーが最も非難されます。
前に出てチャレンジした結果のエラーならいい。
でも、エラーをおそれて消極的なプレーをするのはエラーを
するより悪いからです。
仕事だってそう。失敗をおそれてチャンレンジしないのは
失敗するより悪い。
野球では厳しいチームになると、監督がエラーでなくても
消極的なプレーをした選手を交代させることがあるし、
逆にエラーをしても積極的にチャレンジしたプレーなら
交代させるようなことはありません。
野球の指導者たちはそうやって人生を教えてくれてたんですね。
試合に出ている人だけがエラーをできるんです。
仕事ができるだけで幸せと思え、だからこそがんばれ、ですね。