桜好き? 花見好き?

今年は花見ができそうにないです。
風邪気味だし、引越しの準備もあるし。
ところで、日本人はなぜ2週間と咲いていられないこの花が好きなのか。
ぱっと咲いてぱっと散る。
春に多く訪れる人やさまざまな物事との別れを散る花と
重ね合わせてみる向きもある。
そして、葉桜となり、映える緑を新しい出会いと人々は重ね
合わせてきた。
日本人的なものが徐々に失われつつあるように見えるこの世の中で
あるのに、依然として日本人が桜好きなのはなぜか。
「桜好き」なのではない、「花見好き」なのだという人もいよう。
しかし、桜の花を愛でるためだけに桜の名所を訪れたり、カメラに
収める人が年配者だけではないことを、私たちは知っている。
日本人的なものが失われつつあるように思われるのは、
ほんのうわべだけのことなのかもしれぬ
と思ったりする、春の日なのでした。