今朝

ぼくはどこかイベントに来ていた。
周りには人がたくさんいて、何かおもしろい催し物が
開かれているようだった。
ぼくはイベントより、便意のほうをもよおしてきた。
小のほうだが、会場の中のトイレは長蛇の列だ。
どこか他にトイレはありませんか、と係員に聞く。
ちょっと歩いたところにありますよと、
係員が指差す方向へと歩いていった。
トイレはなぜか屋外の、切り立った崖の先にあり、
人だかりができている。
見ると、トイレの先の崖で男の人が立ちすくんでいる。
人だかりは、その男を、固唾をのんで見守っている。
崖から飛び降りようとしているのか。
彼の向こう側にはトイレの便器がある。
トイレは行きたいし、男の自殺も気になる。
早いとこ男の自殺をやめさせて、用を足したい。
おい、変な気を起こすんじゃない
生きてれば、またいいことがある
けれど、ぼくはそれどころじゃない。
もうどこでもいい。
用を足したい。
それから男を説得すればいい。
おお、ちょうどいい草むらがあったぞ。
ふう、助かった。




……というところで目が覚めた。
そういう夢を見たわけだった。
なんなんだ、このコメディーがかったような夢は。
目が覚めてぼくはすぐにトイレに行って
用を足したのだった。