口だけの人にはならない

「どんなときにムカっとしますか?」
と聞かれて、ぼくは「行動の伴わない人が、口だけは立派なことを
言っているとき」と答えた。
なぜかというと、自分がそういうのを最も嫌悪するからなんです。
そういう人間だけにはなりたくない。
だから、口だけの人を見ると、イラッとする。
逆に、自分はエラそうなことを言うことがある。
言わないのは楽なんです。自分に責任がないから。
口だけの人にはなるまいと思っている自分がいるから、
エラそうなことを言って、自分を追い込むわけです。
夢を語るのは大事。それがどんなに荒唐無稽でもです。
「100万部売れる本をつくって、世界に木を植えて周る」
のが夢ですが、そういうのを人に言わなければ、
「100万部の本をつくるために、何か努力してますか?」
と問われることもない。だから、言わないのは楽なんです。
「言ったからには自分はがんばるはず」というのを、
自分でよくわかっているんです。
そうやって弱い自分を奮い立たせている。
絶対に、口だけの人にはならない。