映画『イエスタディ、ワンスモア』は極上のラブ・ロマンス 

一般公開の前に、試写会でこの映画を見てきた。
主演はアンディ・ラウである。
この人、やさしげなのにワイルド、ワイルドなのに
やさしげという、二面性を持ちえた稀有な俳優である。
そこがなんとも魅力的なんです。
彼の出演作では『インファナル・アフェア』が抜群によかった。
続編が3作まで出ているけど、まだ2作までしか観てない。
今回の映画は泥棒同士が化かし化かされ、
どっちがどっちに転ぶのか全く最後までわからない、
それでいてオシャレでゴージャスな雰囲気に満ちた
ラブ・サスペンスみたいになってるんです。
ストーリーもなかなかいいのですが、出てくる車やインテリア、
ワインなどの小物も、通な人なら、うなるんじゃないかな。
ま、ぼくはよくわかんなかったですけど、オシャレな感じはわかった。
さて、主演のアンディ・ラウですが、今回の仕事もすばらしかった。
なんというか、こっちが勝手に詮索してしまう
懐の深さがあるような気がするんです。
世が世ならば、かの微笑の貴公子よりも
派手な騒乱が日本で巻き起こったに違いない。