有権者の構造改革

今回の総選挙のテーマは大きく捉えて構造改革なのだと思うが、
実際、有権者のほうの構造改革も必要なんじゃないか。
つまり、業界団体をはじめとする組織票のことだ。
ぼくは労組には属していないので、そこらへんの事情はよくわからない。
ただ、労組が集票組織と化しているところも実際あるようだ。
その業界に利益誘導してもらうために、族議員というか、
近しい政治家や政党に、組織主導での投票行動を促してきた。
こういう構造が利権を生み、既得権益をずっと握るためのシステム
として機能してきた。
こうした政治家や政党の支援団体はあまたあるが、この構造も
構造改革が必要なのかもしれない。
大人の事情により、自分の頭でどの政党がよいかを考えず、
属している組織から言われるままに投票するのがいいとは思えない。
自分の頭で考え、自分の責任で投票して、その結果、人から言われた
政治家なり、政党に投票するならよい。しかし、考えないで
人から言われるままに投票するのは権利の放棄に等しい。
政治に構造改革を望むなら、有権者のほうも構造改革しなければ
ならない。
派閥政治はほとんど崩壊したと言われている。今度は私たち有権者
組織ではなく、個として投票行動をとるべきなのだ。