みうらじゅん氏がいいコトを言っている 

ぼくの周りの友人たちはみんなみうらじゅん氏が好きなんですね。
そんな彼らが薦めてくれた彼の著書に
『大人の保健体育』というのがある。
まあ、全編みうらワールドで貫かれているんだけれども、
そこで彼がこんな意味のことを書いている。
――1か月10万円で幸せな人は1日1稼げたらそれで幸せなんです、
   1000万円で幸せな人は100万円持っていても不幸なんです。
  人は自分が幸せと思える金額を稼がなければなりません――。
まさにその通りだと思いますね。
今、これまでの日本人が経験したことのない貧富格差になり、
今後この格差は増大する。
法人税はそのままなのに、最低課税所得額が引き下げられよう
としていて、消費税も今後上がるだろう。
1割に満たない富裕層と、9割以上の庶民層とに別れる。
でも、自分が9割に入るからといってそう悲観したものでもない。
みうらじゅん氏が言っているように、自分が幸せだと思える金額だけ
稼げばいいからです。それは自分の生活レベルを下げろとか、
我慢すればいいという問題じゃないんです。
自分はどういうことに幸せを感じるのだろうかをよく考えてみることだ。


友だちとくだらない話で朝まで飲み明かしたときなのか、
恋人とどうでもいいようなことで一緒に大笑いしたときなのか、
台風一過の朝の青空を見上げたときなのか、
思いがけず虹を発見したときなのか、
自動販売機で前の人が忘れていったお釣りを発見したときなのか、
はじめて会った人と仕事や恋愛の話で共感できたときなのか、
飲んだ次の朝、頭が痛くなかったときなのか、
日本代表が勝ったときなのか、
夕飯がカレーライスだったときなのか、
春先の木漏れ日の中をサイクリングしたときなのか、
家族と一緒に食卓を囲んでいるときなのか。


人にはそれぞれ幸せの瞬間がある。
国や社会のシステムがどう変わろうと、そういう瞬間が訪れるように
すればいいだけなんだ。それに必要なのは何だろう。
幸せな瞬間を得るのに必要なお金が10万円の人もいれば、
1000万円の人もいるだろう。
みうらじゅん氏はたぶんそういうことが言いたかったのだと思う。
でも、さっき考えてみたら、ぼくは幸せな瞬間を得るのに、
そんなにお金はかかりそうにない。ああ、よかった。
みなさんはどうですか。